しきい値
読み方、または別称:しきいち
しきい値とは、漢字では「閾値」と書き、その値を境にして、動作や意味などが変わる値のことである、様々な分野で使用される言葉である。
プログラムにおいて、しきい値はとはプログラムを制御するために一意に決めることが難しいパラメータに対して使用される。
しきい値は、電子回路におけるオンオフの境界電圧、また放射線や毒物などの分野でも用いられる。また、画像処理においては、ある基準の濃度を超える色を黒、それ以外を白にする2値化処理での色濃度の基準をしきい値と呼んだり、基準を設定して色を区別する処理のことをしきい値処理と呼ぶことがある。
なお、生理学や心理学では「閾値」が、物理学や工学では学術用語として定着しており、精神物理学を介して現代の心理学に受け継がれる用法では刺激の存在、あるいは刺激の量的差異を実感するのに必要な最小限の刺激値を指す。生理学では、神経細胞が平常状態から活動状態へ転換するのに必要な最低限の電気的信号の強さの値を指す。